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TW2「シルバーレイン」とTW3「エンドブレイカー!」内のキャラブログ。分からない人は回れ右前へ進め。
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「移住」か「残留」か。
二つに一つしかない道を選ばなくちゃいけない。
そして、その前にやらなくちゃいけない事があると言う事を忘れてはならない。
戦争の後、必ずやると決めた事。
……母さんに、会いに行かなきゃ。




 


そこはアクスヘイムの辺境と呼んでもおかしくない場所だった。
広い階層都市の最底辺、足元には星霊により産み出されたものではない本物の大地が広がっている。
ただ光はない。村の言い伝えによるとかつて名もない賢者がこの地にやって来て、光と結界をもたらしたらしい。
私が幼い頃だって、光とは星霊が生み出すものだと教わっていたくらいだ。
上層部のことは何一つ知らず、交易も隣村くらいしかないほどの閉鎖的な空間。
そこが私の生まれた村だった。
私は一抹の不安を胸に最下層まで降りてきた。
途中なにやら妙な連中がいたから小遣い稼ぎにと捕まえて自警団に引き渡したため、予定よりも少しだけ到着が遅れてしまったがまあ仕方がない。
今にも崩れそうな柱や穴の空いた壁を抜けてまっすぐ村に向かう。
実に7年ぶりの里帰りだ。
つい最近まで私は村に帰ることを躊躇っていた。理由は……母親にある。
父が突然家を出ていって以来、私は母から役立たずの称号と降り注ぐ暴力を与えられ、
いつしか命の危険を知った私は怯えるように家を出た。
近隣の家に助けを求めても決して私を迎え入れるところはなく、
恐怖に身を震わせながらも私は村を出た。
あの時の私は村から離れさえすれば助かると信じていた。
しかし実際はひとりで生きるには都市はあまりにも広く、世界は更に巨大だった。
師匠に拾われていなければきっと私は死んでいたに違いない。
師匠達に教えてもらわなければ常識すら知らないままだったくらいだ。
本当に感謝しなければ、そう思いつつも私は村の前までやって来た。
この村に名前はない。
なぜか誰も村の名前を知らないのだ。村長すらも分からないと言う。
まあそれほど必要ではないから忘れられたのだろう。気にしないでおこう。
私は懐かしさを胸に村に足を踏み込んだ。

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